フラジャイル・ファイブ

最近よく耳にする言葉の解説です。

フラジャイル・ファイブとは、「経済の基礎的要件が、ぜい弱な5か国」という意味です。

米連邦準備理事会(FRB)の量的緩和縮小に伴って、下落が進みやすい新興国通貨の総称で、モルガン・スタンレー(MS)が命名しました。

ブラジルレアル、インドルピー、インドネシアルピア、トルコリラ、南アフリカランドの5つの通貨を指します。

フラジャイル5のインフレ率と成長率

まず5か国のインフレ率ですが、以下になります。

+ ブラジル  — 10.5%

+ インド — 8.0%

+ インドネシア — 7.5%

+ トルコ    — 10.0%

+ 南アフリカ  — 5.5%

アメリカや日本の1.5~1.6%と比較すると高インフレです。

次は、GDP成長率ですが、これら新興国の高成長は、少し陰りを見せはじめています。

+ インドネシア — 5.6%

+ インド    — 4.8%

+ トルコ    — 4.4%

この3か国は、ある程度の数値は残していますが、

+ ブラジル   — 2.2%

+ 南アフリカ  — 1.8%

上記2か国は、アメリカや日本の先進国と同レベルとなっています。

経常赤字と財政赤字

「新興国」と一括りで言われますが、ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)は様々です。

1月末に通貨が急落したアルゼンチンですが、高インフレが続く中で、自国通貨買い・ドル売りの市場介入で自国通貨(アルゼンチンペソ)を買い支えていましたが、外貨準備高の急減により通貨暴落・・インフレ率は10%超えとなり、経常収支と財政収支は赤字が続いています。

フィリピンは、出稼ぎ労働者による送金に因って、経常収支は黒字となっています。

そして日本は(新興国ではありませんが・・)、エネルギー輸入額の増加から、経常収支が赤字に転落し、財政赤字の対GDP比は最悪・・

アベノミクスへの外人の信頼が落ちていくとすれば、決して油断をしてはいけません。

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