タイで勃発する「コーラ戦争」 

世界中でコーラと言えば、「コカコーラ」と「ペプシコーラ」のツートップです。

お互いの会社を標的とした比較広告で、両社は長く「コーラ戦争」を続けています。

タイのコーラ事情

アジアの「熱帯性気候」に「スパーシーな料理」は、コーラとの相性が良く、毎日2~3本消費するヘビーユーザーも多く、タイやフィリピンはコーラの消費大国になっています。

そのタイで、コーラ事情に異変が起こっています。

5年前は、ペプシとコカコーラで85%の圧倒的シェアであったのが、昨年は、両社合計のシェアは70%まで急低下しました。

ペプシの現地提携先の解消問題が発端でしたが、新しい2つのブランドがシェア急上昇です。

1つは、南米の「ビッグコーラ」でノンカフェインが特徴です。

もう一つは、地元タイの「エスト」です。

タイで人気スポーツであるプロサッカーのスポンサーになるなど、ブランド認知度を高め、ゼロから10%弱までシェアを伸ばしました。

新マーケットのASEAN

コーラビジネスにおいて、すでに日本や中国は成熟市場であり、ペプシとコカコーラで90%以上のシェアを握っています。

タイ、ベトナム、インドネシアなどのASEANの新興市場は、売上が年々拡大している魅力あるマーケットです。

売上増を狙って、貴重な経営資源を注入するなら「ASEAN」ということですね。

ASEANでの飲料ブランドの変化に注目です。

環インド洋連合(IORA)とスリランカ

環インド洋連合 (IORA – Indian Ocean Rim-Association)とは、インド洋を取り巻く加盟国内での「貿易」や「投資の活性化」を目的とした国際組織で、APEC(アジア太平洋経済協力会議)のインド洋版です。

構成メンバー

– オーストラリア   - バングラデシュ
– インド       - イラン
– インドネシア    - UAE
– マレーシア     - ケニア
– シンガポール    - タンザニア
– タイ        - モザンビーク
– 南アフリカ     - マダガスカル
– スリランカ     - セイシェル

など計20か国から構成されています。

インド洋の真珠「スリランカ」

「環インド洋連合」の地理的な中心地は「スリランカ」なのです。

スリランカは「インド洋の真珠」と呼ばれています。

– 中国に対する「香港」
– ASEANに対する「シンガポール」

のように、このエリアにおけるビジネス・ハブを目指しています。

アジアと中東・欧州やアフリカを結ぶ主要航路上にある地理的に絶対的な優位性を持っています。

環インド洋各国の貿易量は、今後10年で倍増が予想されています。

拡大する経済圏

域内の人口の伸びは目覚ましく、2010年の22億人から、2030年には30億人と予想されています。

今、ホットな「ASEAN」から、爆発的な人口を有するインド・パキスタン・バングラデシュなどの「南アジア」、そして地球上最後のフロンティアと言われる「アフリカ」、「環インド洋エリア」は魅力たっぷりです。

日本からその環インド洋エリアへのアクセスには、必ず「ASEAN地域」を通ります。

ASEANの背後には、この「環インド洋エリア」があることをお忘れなく!!

苦戦するASEANのナショナルフラッグ

ナショナルフラッグである「マレーシア航空」は、度重なる航空事故で存続の危機にありますが、「シンガポール航空」「フィリピン航空」「ベトナム航空」などの老舗のナショナルフラッグも業績の低迷に苦しんでいます。

LCCとの価格競争

低迷の最大の要因はLCC(格安航空会社)の急速な進出による競争激化ですね。

ASEAN地域内路線のLCCのシェアは、以下のように大きく数値を伸ばしています。

– 2007年 –> 約20%

– 2013年 –> 約60%

ASEANを拠点とナショナルフラッグの航空会社は、アジア路線の近距離路線が、その多くを占めています。

2~3時間なら少し狭くても、サービスが無くても・・「価格が安ければ」ということですね。

中東系のエアライン

LCCだけでなく、中東系のエアラインとも熾烈な競争にさらされています。

+ エミレーツ航空(UAE)

+ カタール航空(カタール)

+ エティハド航空(UAE)

特に欧州路線は、シンガポール航空はもろに被るエリアで、得意のサービス面で競い合っています。

ワールド・ファイブスター・エアラインのランキングでは、直近では、上位は「シンガポール航空」とともに、「エミレーツ航空」「カタール航空」が占めています。

三井住友銀行のACLEDA銀行株の取得

三井住友銀行は、カンボジアNo.1の銀行、ACLEDA Bankの株式を「12.25%」取得を発表しました。

昨年8月に、ビジネス協働を目的とした業務提携覚書を締結し、本年1月より、日系企業向けの相談窓口の「Foreign Corporate Unit」の運営支援を始めていました。

IFCからの譲渡契約

三井住友銀行は、9月にACLEDA 株式を設立当時からの株主である国際金融公社(International Finance Corporation)– 世界銀行のグループ会社 –から株式の譲渡を受けます。

その取得金額は、100億円以上だそうです。

オリックスも株主に

今回の三井住友銀行以外にも、昨年暮れには、オリックスが「6%」の株式を取得しています。

日系企業の進出が相次ぐカンボジアは、GDP7%成長が続いています。

日本の金融機関は、そのビジネスチャンスを感じ取っているため、最強金融機関(ACLEDA Bank)との関係強化を急いでいるのですね。

カンボジアでは、通常貸出金利は10%以上です。

貸出の利ざやの大きな国であり、資金需要も旺盛なので、金融ビジネスはまだまだ伸びるセクターです。

http://www.acledabank.com.kh/kh/eng/index.php
ACLEDA Bank Plc. – Cambodia

インドシナのバッテリー「ラオス」

メコン川は全長約4,000kmの大河です。
中国のチベット高原が源流で、「中国・雲南省」から「ミャンマー」「ラオス」国境、「ラオス」「タイ」国境を通り、「カンボジア」から「ベトナム」を経て南シナ海に流れます。

そのメコン川には、多くのダムが建設されています。インドシナの内陸国の「ラオス」は、インドシナのバッテリーと言われる発電国です。

豊富な水資源が国内の主要産業で、重要な外貨の稼ぎ手であります。発電された電力の多くは、タイやベトナムに輸出されています。

ナムニアップ1水力発電所

ラオスで計画中の新設ダムについて説明します。

ラオスを流れるメコン川は、それほどの高低差では無いので、日本のダムとはイメージが違います。

日本の代表的な「黒部ダム」と比較してみます。

* ナムニアップ1ダム / 黒部ダム
+ 標高差  : 148m / 186m
+ ダム幅  : 530m / 492m
+ 総貯水量 : 22億立法m / 2億立法m (黒部ダムの実に11倍)
+ 事業者  : 関電子会社(45%)、タイ電力子会社(30%)、
ラオス政府系会社(25%)  / 関西電力 (100%)
+ 最大発電量: 27万kw / 33.5万kw

実に豊富な水量は魅力ですね。

日本企業が参入

中国から大きく遅れましたが、ようやく日本勢も動き出しました。

「ナム二アップダム」は、

+ 関西電力が資本だけでなく、現地に技術者を送りこみ、
+ 建設コンサルの日本工営が、資金調達から売電先の確保を行い、
+ 日立の発電機がエンジン提供

となります。

豊富な資金力を背景に、根こそぎ「エネルギー権益」を中国が持っていくのが現状ですが、ラオスでは、実は日本の支援を望んでいます。