新興国情報

サブサハラ

1月に安倍首相が、中東・アフリカを訪問しました。

アフリカは、エチオピア・モザンビーク・コートジボアールの3カ国歴訪です。今までアフリカといえば、地中海沿岸の北アフリカや、BRICSの一員である南アフリカでした。しかし今回は、今まで縁遠いサハラ以南(サブサハラ)にも足を伸ばしていることに注目です。

人口増加

2030年にアフリカの総人口は、インドを抜くと予想されています。

また、2010年時点で人口ランキングのベスト10入りは、7位のナイジェリア(約1.6億人)のみですが、2100年の予想の人口ランキングのベスト10には、アフリカでは以下の5カ国が入ると推測されています。

  • 3位  – ナイジェリア(約9.1億人)
  • 6位  —  タンザニア(約2.8億人)
  • 8位  —  コンゴ(約2.6億人)
  • 9位 –  エチオピア(約2.4億人)
  • 10位 —  ウガンダ(約2.0億人)

(2013年 – 国連 World Population Prospects)

人口の爆発的な増加は、巨大な消費市場の出現を意味します。

日本の援助

中国は2000年以降、アフリカに75億ドル以上の開発援助を行い、先行して進出をしていました。(今回の安倍首相の歴訪に、中国は対抗的なコメントを出しています。)

日本は中国の巨額の投資以上の支援をすることは、もはや出来ません。

しかし、中国の自国利益優先の支援と比べ、日本は、アフリカ人の技師・技術者の育成の支援などアフリカに利益をもたらす施策で違いを出していくようです。

国連の加盟国の約30%がアフリカ諸国であることから、重要な外交地域と位置付けています。

女性の政治進出

実は、アフリカでは女性の政治への進出が目立ちます。

  • リベリア –  2006年に初の女性大統領の選出
  • マラウイ –  2012年に女性大統領
  • ルワンダ –  女性の国会議員比率が50%超
  • ナイジェリア –  財務大臣、石油大臣の要職ポストは女性

このことからも、アフリカは決して遅れた国ではないという認識は必要ではないかと感じます。

RCEP(アールセップ)とは?東アジア地域包括的経済連携

RCEPとは、「東アジア地域包括的経済連携」の事で、” Regional Comprehensive Economy Partnership” の略称です。

TPPが今年も話題を賑わしていますが、同じ関税の自由化を目指す、広域経済圏のことです。

RCEPの対象国

ASEAN10カ国+日本、中国、韓国、インド、オーストラリア、NZの16カ国でFTAを進める構想です。

それは、以下のようにASEANが中心となり動きだしています。

  • 2011年11月にASEANが提唱
  • 2012年11月に正式交渉が開始、

世界最大の広域経済圏であり、

  • 人口   –  約34億人(世界の約半分)
  • GDP        —  約20兆ドル(世界の約30%)
  • 貿易総額  —  約10兆ドル(世界の約30%)

と巨大な影響力をもつことになります。

TPPとの違い

TPPとは「環太平洋誠意略的経済連携協定」であり、” Trans-Pacific Partnership ” の略称です。

TPPは米国主導で例外なき自由化を掲げており、国内意見は未だ二分化したままです。

一方、RCEPはASEAN主導の斬新的自由化を掲げており、国内には目立った反対意見はありません。

TPPはシンガポール、ブルネイ、ベトナム、マレーシアがASEAN諸国での加盟国・交渉国ですが、インドネシアは不参加を表明し、ミャンマー・ラオス・カンボジアは、APEC非参加国のために蚊帳の外です。

ASEAN諸国の中には、「TPP参加国」「TPP非参加国」間の分断を懸念する声がでています。